違法?合法?オンラインカジノの法律問題に迫る

日本において、オンラインカジノは違法なのか、合法なのか。

この問題に関してはさまざまな意見があります。
2016年にオンラインカジノをプレイした人が逮捕され、「オンラインカジノは違法なのでは」という声が強まりました。
しかし依然として違法ではないとする声もあります。

いったいどちらが正しいのか?
現在におけるオンラインカジノの法律問題について見ていきましょう。

【目次】
オンラインカジノは違法なのか?スマートライブカジノ事件について
オンラインカジノはなぜ法律的にグレーゾーンなのか
日本において合法であるギャンブルたち

オンラインカジノは違法なのか?スマートライブカジノ事件について

オンラインカジノの法律性に関してはしばしば「法律のグレーゾーンである」という言葉が使われます。
つまりは違法でも合法でもないということです。

実際、1990年台半ばにオンラインカジノが誕生して以来、日本でプレイした人が逮捕されることは長らくありませんでした。

オンラインカジノ関連の逮捕事例としては、オンラインカジノ向けの決済サービスを運営していた業者など運営側が逮捕された例がありましたが、これはあくまで運営側だから逮捕に至ったのであって、「海外で合法的に運営されているオンラインカジノをプレイしている分には問題ないだろう」という考え方が一般的であったのです。

しかしこの考え方が覆されることになったのが、2016年に起きた「スマートライブカジノ事件」です。
そう、この事件では、日本でオンラインカジノをプレイした人が初めて逮捕されてしまったのです。

スマートライブカジノ事件の概要

スマートライブカジノ事件は、日本でオンラインカジノをプレイしたプレイヤーが3人逮捕されたというものです。
このスマートライブカジノは海外で合法的に運営されているものでしたので、今までの「海外で合法的に運営されているオンラインカジノをプレイしている分には問題ないだろう」という考え方が一気に覆されることになりました。

逮捕容疑は2月18~26日、会員制カジノサイトに接続、
カードゲームで現金計約22万円を賭けたとしている。
3人は容疑を認め、「海外サイトなら大丈夫だと思った」と話している。

出典:http://www.sankei.com/west/news/160310/wst1603100084-n1.html

逮捕されたのだからもうオンラインカジノは違法になった・・・と思いきや、未だにオンラインカジノは違法ではないという声があります。
これには理由があって、実はこの事件で逮捕されたプレイヤーたちは一人も裁判で「違法である」と判決をくだされなかったのです。
それどころか三人のうちの一人は「不起訴」を勝ち取っているため、一部では「やはり違法ではないのではないか」という意見が強まる形となりました。

オンラインカジノはなぜ法律的にグレーゾーンなのか

オンラインカジノはなぜ法律的にグレーゾーンなのか

このように日本におけるオンラインカジノの立ち位置が非常にあやふやなものとなっている理由は、日本にオンラインカジノを裁く法律がないからです。

日本におけるギャンブルは賭博法により違法となっています。有名人のスポーツ賭博や違法カジノ店の摘発などがよくニュースになっていますが、それらは賭博法によるものです。

しかしこの賭博法は、あくまで日本国内にのみ適用されるものです。たとえば日本人がマカオやラスベガスにいってカジノやスポーツ賭博を行っても犯罪ではありません。それは、マカオやラスベガスではギャンブルが合法とされているからです。

このことをふまえて、オンラインカジノのことを考えてみてください。
オンラインカジノをプレイしているのはたしかに日本ですが、オンラインカジノを経営しているのは海外の、ギャンブルが合法とされている国です。

「日本からプレイしているのだから犯罪だ」という考え方も、「日本からはただ操作をしているだけにすぎず、ギャンブルは海外で行われている」という考え方もあります。どちらも一理ありますよね。

このように法解釈は人によって異なってくるため、オンラインカジノの法律性に関してはさまざまな意見があるものの、正式な判決がくだされるまではやはり違法でも合法でもないという結論にいたります。

日本において合法であるギャンブルたち

日本において合法であるギャンブルたち

オンラインカジノの法律性は未だグレーであり、曖昧な状態です。
では、日本において合法であるギャンブルとはなんなのでしょうか。

日本において、明確に合法であるギャンブルは以下の4つです。

・競馬
・競輪
・競艇
・オートレース

これらは公営賭博と呼ばれており、政府が指定した地方公共団体が運営しているので明確に合法です。また、これらにプラスして宝くじも公営ギャンブルだという考え方もあります。宝くじは年齡を問わず誰でも買うことができるなど性質は異なりますが、広い意味で考えればギャンブルといえるからです。これらのギャンブルにおける収益はすべて国庫納付金として政府に納められます。

さて、ではパチンコやパチスロはどうなのかと疑問に思いませんか。
実のところ、パチンコやパチスロもオンラインカジノと同じく法律的にはグレーの存在です。

パチンコやパチスロは、その営業自体は法的に認められているものの、換金行為は認められていません。
しかし、パチンコをしたことがある方ならご存じの通り、パチンコやパチスロで出た玉やコインを景品と交換し、その景品を換金所にて現金と交換するといういわゆる三店方式が用いられています。

この方式でいうと建前上はパチンコと換金所は無関係であるために、規制から逃れているのです。